11月7日の決算説明会の席上、NTTの鵜浦博夫社長は、次のように言明した。 「ドコモの復活、ナンバー1を目指すことが新たな使命だ。共同責任だと認識している」 「ドコモが今回示した中期計画は、私にとっては最低限だ」 「大幅なコスト見直しにチャレンジさせる。ドコモも(吉澤和弘)副社長主導のプロジェクトが動いている。私が副社長に直接リポートをさせる」 NTTがドコモの経営に言及するのは異例のことだ。上場企業であるドコモの経営にはおおっぴらには口を挟まないという「不文律」があったためだ。しかし、そんなことを言っていられないほど、ドコモの退潮が進行しているのである。 ドコモは果たして、ここから復活できるのだろうか。 20年前のドコモにヒントあり・・・ 現在のドコモが営業をスタートしたのは1992年7月。巨大なNTTから「ちっぽけな赤字会社」に移った社員は、不安でいっぱいだった。そこから急発展を遂げて