ドイツの大学は、他の大学に移籍した外国人研究者との繋がりを、どのように維持することができるか? また、大学のブランド価値やネットワークの維持のために、過去に在籍していた研究者とのコネクションをどのように活用できるか? これらの問いは、多くの大学にとって国際化戦略として無視できないものとなっている。これらの事実は、フンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung:AvH)により、研究に力を入れているドイツの88の大学に対し実施された、最新のアンケート調査によって示された。 調査対象大学のうち約3分の1が、大学の戦略的課題の下で過去に在籍していた研究者を活用することは、大学の国際化にとって極めて重要であると述べている。調査対象大学の60%は、過去5年間で大学にとって過去に在籍していた研究者に係る業務の重要性が増したと回答している。これらの大学は、2万5千人以上の学