「何故ボクが、手放しで崖の上のポニョを大絶賛か」という理由が、判明しました。 それはつまり、 「ボクの大好きな宮崎駿メソッドが、帰ってきた!」 から。 ボクの想う「宮崎駿メソッド」とは、 「まず徹底して理屈でがんじがらめにした設定というカードを、正しい順序で一枚一枚並べていく手法。」 です。 簡単に言えば、「設定重視のSF」ってこと・・・かな? ボクには、とくに「もののけ姫」以降の作品において、そういう設定主義を「小うるさい、小理屈」として、否定的かつ意図的に排除されてる感じだったのが、ひそかな不満でした。 人間嫌いのオオカミが人間語をしゃべったり、サンがかわいい服やアクセサリを身につけてたり、動く城にもの凄そうな砲塔がついてるのに、全然使用されなかったり、テクノロジーバランスが崩壊してたり・・・等々。 それを面白い!と思うのは、本当に人それぞれの自由ですけど、ボクは設定が大好きなので、物
─「崖(がけ)の上のポニョ」(以下「ポニョ」)のパステルで描かれたような背景はこれまでの宮崎アニメにはないものですね。 宮崎 これは、美術を担当した吉田昇の持ち味。精密に描き込むのもいいけど、これはこれで、見ている方が緊張しなくてすむ。いい意味で、幼児性を全開できたと思います。 ─構想の際、最初に浮かんだイメージは? 宮崎 あやしい船がサーチライトをつけながら海を進んでいる。それを崖の上から少年が見ている。その光景が発端なんですが、結局映画には入れられなかったんです。まぁ、そういうことが多いですけど。 ─金魚というキャラクターはどこから? 宮崎 実は、最初はカエルでいこうかと思ったんです。でも、カエルのキャラクターは使われすぎてて、いくらデザインを変えてもピンと来ない。それで思い付いたのが金魚。ブリキのおもちゃなんかあったでしょ。 ─津波に乗ってポニョが走ってくるシー
オトナアニメ Vol.9 明日発売 ●『マクロスF』クロスレビュー ●河森正治年表 ●『マクロスⅡ』レビュー ●『鉄腕バーディー』 出渕裕×植田益朗 対談 河森さんの年表は主観丸出しで書いたので、けっこう直されてるかも。あと、『CONTINUE』に書いたせいか、『マクロスⅡ』は僕のところに回ってくる(笑)。けっこう、見ないで黒歴史とか言ってる人が多いような気がするんだよな。 昨夜は五歳上のオッサン一人誘って、『ポニョ』二回目。いやはや、やっぱりスゴイ。宮さん飛ばしすぎ。どこにでもありそうな港町に、フジモトみたいな魔法使いが平然と住んでるところからして、もう空前絶後の異世界だ。日常と魔法が地続きなんて、これほどアニメ向けの世界はない。 『ポニョ』を「常識に欠ける」と批判する人が多い。作品に合わせて自分のチューニングを変えられない人が、こんなに大勢いることに俺は驚く。「海水で暮らしていたポニョ
鈴木 敏夫(すずき としお) 1948年生まれ。慶応大学文学部卒業後、徳間書店に入社。雑誌「月刊アニメージュ」編集長を経て、85年、スタジオジブリ設立に参加。数々のジブリ作品でプロデューサーを務める 宮崎駿監督が新作「崖の上のポニョ」(来年夏公開予定)を制作中であることが3月19日、東宝から発表された。 「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)発表時と同じく、鈴木敏夫プロデューサーに「世界一早いインタビュー」を申し込んだが、返ってきた答えは「二番煎じはよくない」だった。そんな中、「ポニョ」創作の過程を追ったNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」(3月27日放送)を見た記者は、登場キャラクターなどが次々と紹介されていく様子に、前作「ハウルの動く城」とは違う印象を受けた。「ハウル」は公開前までベールに包まれており、大量宣伝のあとに「確認」するだけだった映画鑑賞を、原点に引き戻した作
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く