ライブドア<>グループをめぐる証券取引法違反容疑事件で、東京地検特捜部がライブドア社長の堀江貴文容疑者(33)ら幹部4人を逮捕したのを受け、東京証券取引所(東証)の今後の動きや株式市場への影響などについて、IR(投資家向け広報)と会計が専門の早稲田大学大学院アジア太平洋研究科の花堂靖仁教授に考えを聞いた。(インタビューは24日午前。役職などは当時のまま) ――堀江社長ら逮捕された4人の容疑について。 グレーゾーンだったとは思うが、全体をつきあわせてみたときの本当の意図は、今回訴追されるポイントから見て、偽計取引だったのだろう。 株式市場は噂の世界。いろいろな噂が流れているとき、事実は1つしかないとすれば、ほかは全部嘘ということになる。ポイントは、事実ではないことを市場に流して、利益をあげたかどうか。一連のスキームで、結果として利益を得たことがひっかかった。 スキームを宮内取締役が考え、その