テレビアニメ「たまゆら~hitotose~」の2期制作決定を記念した、佐藤順一監督インタビューのpart2。引き続き、OVA「たまゆら」と、第1期「たまゆら~hitotose~」制作時のエピソードなどを伺っていきます。 (part1はこちら) ――「たまゆら」の舞台は広島県の竹原市ですが、やはり監督が実際に現地を訪れて感じたものは、作品のテーマなどにも大きく関わっているのでしょうか? 佐藤 もちろん、そうですね。候補としていくつかの街を取材したのですが、田舎町の場合はどこでも、人の流出やちょっとした過疎化のような問題はあるんですね。中には、かなり後ろ向きな場所もありました。「こんな所、いつまでもいるような場所じゃないよ」とか言うお年寄りもいたりして(笑)。そういう街を舞台にすると、実際にファンの方が行った時、がっかりするじゃないですか? ――そんな聖地巡礼は嫌です(笑)。 佐藤 でも、竹原