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animeと森田宏幸に関するy_teraiのブックマーク (23)

  • 作画オタクには源流がある - 森田宏幸のブログ

    森田宏幸です。今日は2010年12月27日です。 山寛(やまもと ゆたか)氏の、インタビュー記事に刺激を受けて、私の考えを書くと、予告していました。一般のビジネスマンも見るようなサイトで、堂々とアニメーションの現場の雰囲気を伝える山氏に敬意を払いつつ、「出版社は『アニメ』業界の企画を引きうけている」の続きで。 今日の話題の中心は「作画オタク」です。 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1007/26/news010_3.html 「業界が“先祖返り”している――『ハルヒ』『らき☆すた』の山寛氏が語るアニメビジネスの現在」から (転載始め) 実はアニメオタクの大部分はそんなに作画に詳しくないんですよ。これは統計上も言われていることなのですが、作画オタクが狂喜乱舞した作品は売れないんです。その最たる例が究極の作画アニメと言われている『電脳コイル』(20

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  • 出版社は「アニメ」業界の企画を引きうけている - 森田宏幸のブログ

    森田宏幸です。 今日は2010年8月8日です。 先日、山寛(やまもと ゆたか) 監督の「私の優しくない先輩」を見てきました。 とてもよかった。 癖のある設定の登場人物ばかりなのに、皆とても魅力が感じられた。 結末も開放的だった。 沖縄国際映画祭の「トップクリエイターたちが明かす!映画の舞台裏」でお会いした、 はんにゃの金田哲(かなだ さとし)さんの演技もすばらしかった。 山寛監督には、敬意を払いたいと思います。 今日は、前の記事で予告したとおり、 Business Media誠というサイトに載った 「業界が“先祖返り”している――『ハルヒ』『らき☆すた』の山寛氏が語るアニメビジネスの現在 」 というインタビュー記事について、私の考えを書きたいのですが、 今まさに現役で活躍しておられる山氏の記事を、 無神経にどうのこうの云う失礼を犯さないように気をつけたいです。 山寛氏は、インタビ

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  • 日本のアニメーションの三系統 - 森田宏幸のブログ

    (↑この図については文を参照下さい) 森田宏幸です。今日は2010年7月24日です。 前回の記事「練馬 vs 秋葉原?」(http://blog.goo.ne.jp/moriphy/e/02ec350868ba5965795b594c582636ff) の続きを、アニメーションの仕事に関わる皆さんに向けて書きます。 前回は、練馬アニメーションサイト(http://www.animation-nerima.jp/)の担当者が意識する、秋葉原について論じました。 練馬は「アニメ」の地、秋葉原はコンテンツ((漫画ゲーム音楽、玩具など、表現すべて))の地であろうから、 同列に並べるのは意味がないし、練馬が不利に見えるのもしょうがない、と書きました。 しかし、不利は承知でも、練馬なりに巻き返しはないのか。 この話題のきっかけをくれた、読売新聞の記事から再び引用します。 (2010年5月13日読

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  • 練馬 vs 秋葉原? - 森田宏幸のブログ

    森田宏幸です。今日は2010年7月16日です。 今日は、「アニメーション」の仕事になんらかのかたちで関わっている皆さんに向けて書きます。 それも、若い皆さんと、ベテランでも、仕事のウラの話題に関心がない人たちへ。 先日、同世代のアニメーター仲間と呑んだ時、 その彼は「コンテンツ」という言葉を知らなかった。 そういう人は意外と多いのではないかと。 いくらなんでも、仕事が出来ていれば知らないでよい、という問題ではない。 上の写真は、その話の切っ掛けですが、 私の住んでいる最寄り駅の前です。 まさか、毎日帰りに リン・ミンメイに出迎えてもらえるようになろうとは思わなかった。 私が高校生の頃の、人気のキャラです。 今の人は知らないかも知れないけれど。 こうしたものがあるのは、 都内の「アニメ」振興策の一環ですね。 ガンダムのサンライズのある杉並区でも盛んです。 それで、ちょっと前になってしまったけ

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  • JAniCAは良い組織になっていると思います - 森田宏幸のブログ

    森田宏幸です。 今日は、2010年6月8日です。 前の記事に書いたとおり、日曜日に、JAniCA(日アニメーター・演出協会)の総会に参加してきました。 会費を払うだけで、何もしない立場で言うのはおこがましいですが、 JAniCAは、とても良い組織になっている、と思って、驚きました。 直接運営に携わっている先輩方や若い皆さんに深い敬意を表した上で、今日は書かせていただきます。 JAniCA(http://www.janica.jp/)が今、総力を挙げて取り組んでいることのひとつに、 「若手アニメーター等人材育成事業」というものがあります。 私は広報されている情報以外にくわしいことは知りませんが、 これは文化庁の予算で人材育成を目的にした作品制作を行う、というものだそうです。 つまり、公共事業としてのアニメーション制作ということで、 そのイニシアチブをアニメーターや演出たちがとっている。すご

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  • この2年間についてざっと書きます - 森田宏幸のブログ

    森田宏幸です。 今日は、2009年11月7日です。 一昨日書いたとおり、ブログの更新を再開します。 最後に書いた記事「DVDリテイクによせて」の日付を見ると、更新をしなかったブランクが二年間にもなっていることに今さら気がついて、自分でも驚いています。 このブログを読んで下さる皆さんに、何の断りもなく、二年間ものあいだ、更新を休んでしまったことを、再度、重ねてお詫びいたします。大変失礼しました。 それで、今日は、そのお詫びも兼ねて、最後にブログを更新した後、私がどのように過ごしていたかを書きます。 まず思い出すのは、「ぼくらの」のDVDリテイクの作業が、思ったより忙しく大変だったことです。 「DVDリテイク」とは、テレビ放映が終わったあと、DVDの発売までの期間を利用したリテイク作業のことで、主に作画と仕上げと撮影の直しが行われたのですが、こと作画に関しては、その時すでにスタッフは解散してい

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  • ORERA WEB Version

  • 「ぼくらの」が面白い - 全てが台無し―雑記帳―

    THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2014"PERFECT BOX!" (完全生産限定盤) [Blu-ray] THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 「シャイニーフェスタ」アニメBlu-ray同梱版(完全生産限定版) [Blu-ray] お前ら全員めんどくさい! (1) THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 01 THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 02 THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 04 THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 03 負けました<森田宏幸のブログ> ※「ぼくらの」原作至上主義の方、アニメ版に不満のある方、製作者の音を聞いて幻滅してしまうような方は見ない方が精神衛

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  • 負けました - 森田宏幸のブログ

    以下に、原作ファンの皆様の気持ちを考えない表現をしてしまったこと、深く反省しています。 私が「ぼくらの」をアニメーション化するに際しての苦労を、「原作を嫌い」「悪意を持ってる」など、否定的な感情で説明してしまったのは、私の真意に照らしても、間違いでした。 その部分、ならびにその性質を含めた原作批判ともとれる部分を取り消したいと思います。 大変申し訳ありませんでした。 尚、私の発言を受けての、皆様の批判は甘んじて受けたいと思います。そのため、この記事と以下のコメントを削除はしないことお許しください。 __________________________ 原作ファンの皆さんには負けました。 私自身が原作を嫌いで、アニメーション化にあたり、ある意味原作に悪意を持った改変を加えていることを認めます。 こう宣言しないと、このブログ上に展開されているいくつかの論点の矛盾が埋まらなくなると、私も覚悟しま

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    y_terai
    y_terai 2007/06/13
    潔くて好感が持てる
  • 「ぼくらの」8話によせて - 森田宏幸のブログ

    たくさんのコメントありがとうございます。 コメントだけで大変なボリュームになったので、今回に限っては、皆さんのコメントにお応えすることで、「ぼくらの」8話によせて、の代わりにしたいと思います。 これまでのようにコメントのひとつひとつにはお応えせず、要点だけ取り出すことお許しください。 まずは、8話に関して好意的な意見を送ってくださった皆さん、ありがとうございます。私もやっぱり評判が気になるので、皆さんのコメントで救われます。 ですが、今回は批判の方が多かったですね。特に、なぜ原作を、こんな風に変えたのか? という疑問が多く寄せられました。 私に、原作ファンをおいてけぼりにするつもりはありませんでした。しかし、私が原作に異を唱え、意識的に改変した部分があるのも確かです。そのことは、仕事に取りかかる前に、直接、鬼頭莫宏さんにお会いして了解をとりました。 原作ファンあってのアニメ化なはずだ、とい

    「ぼくらの」8話によせて - 森田宏幸のブログ
    y_terai
    y_terai 2007/06/05
    "私が鬼頭さんに頼んだのは、いわゆるセカイ系と呼ばれる作品群は、少年少女と世界状況を直接結びつけ、あいだに介在する社会を描かない。ぼくらのでは社会を描かせてくれ、と頼んだのです。"
  • 放送できるか出来ないか問題(1) - 森田宏幸のブログ

    ゴンゾのぼくらのの制作プロデューサー、永井氏から、ある日次のような申し送りがありました。 「森田さん、血は黒く塗ってください」 何の話か分からず、そのあと1、2時間議論になったのですが、テレビアニメーションでは血を見せてはいけないというルールが放送局にあるらしいのです。映画テレビ放映やドラマの放送では、血ぐらいよく出てくると思われるのですが、アニメーションの番組枠は「子供向けの枠」に入るので、ドラマや映画より基準が厳しいそうです。作品中にどれだけ大人向けのテイストが含まれていてもあくまで「子供向け」扱いだそうです。 なるほど、それは分かるとして、では血を黒く塗るってどういうことしょう? 「同じ赤でも黒っぽく塗っておけば、視聴者から『子供に血を見せるとは何事か』と苦情が来ても、『赤くないから血を見せた(効果を狙った)ことにはならない』と反論できる」 と言うのが永井さんの説明でした。 とても

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  • 「ぼくらの」4話によせて - 森田宏幸のブログ

    4話の主人公はコダマで、こういう極端なキャラは描いてて面白いですが、 コダマ「おまえら、馬鹿だな! 死んだワクよりも、生きている俺たちのことを考えるべきだろ」 とか、 コダマ「100億の命を救うためなんだ。1万人くらいならどうってことないだろ?」 コモ 「そんなの違う! ひとりひとりの命の重みを考えて!」 コダマ 「もちろん俺だって考えるさ。でも、自分のことの次に、だろ?」 などの、コダマの台詞に嫌悪感を訴える人が、制作スタッフの間で意外と少なかったのは驚きでした。たとえば、コダマがエアガンでを撃つカットに関しては、「不快だ」と言う人が何人もいて、放送できるのか?と真面目に心配したぐらいだったにも関わらず、です。 もしもコダマが目の前にいたら、僕は 「自分で自分のことを第一優先で考えるのは当たり前なんだから、それはさっさと出来るようになれ。そして早く、人のことも考えられるようになれ」 と

    「ぼくらの」4話によせて - 森田宏幸のブログ
    y_terai
    y_terai 2007/05/04
    制作進行の話/コメント欄.4話での自主規制と今後のアレな展開をどう表現するかという話
  • デジタルハリウッドでの挑戦 - 森田宏幸のブログ

    あけましておめでとうございます。 30日の昼まで仕事して、疲れ果てて31日はやっと休みましたが、とうとうブログの更新が年を越すことになってしまいました。 写真は、先月27日に、GONZOの4階エレベーターホールの窓から見えた富士山です。恥ずかしい話、これを見るまで、ここから富士山が見えると知りませんでした。やはり天気がよくないと見えないらしいですけどね。 「父の話」は中断して、今年の抱負を書きます。 今年は、何をおいても「ぼくらの」です。最後までやり遂げねばなりません。私には一度、苦い経験があります。それは「天地無用!In Love 2」のパート演出を首になった経験です。カッティングのスケジュールを直前にしてうろたえて、首をかけてプロデューサーにスケジュールを交渉、そしたらほんとに首にされてしまいました。自分がコンテに込めたビジョンを葬らなければいけない苦しみはもう二度と味わいたくありませ

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  • ごあいさつ (上) - 森田宏幸のブログ

    探り探り始めたこのブログですが、だんだん慣れてきましたので、ここで、私がこのブログを始めた理由と、今後の抱負など書いて、読んでくださっている皆さんに、ご挨拶しておきたいと思います。 私がこのように文章を書くことは何も初めてではありません。実は、「裸木」という同人誌にここ数年、ずっと書いてきました。これは、や新聞の校閲の仕事をしている知人たちが集まって、年に一冊作っている文芸同人誌漫画ではない)で、書店はおろか、コミケなどにも出さず、仲間とその友人たちのあいだで読み合うためのものです。論考やエッセイ、時には小説も試してみました。 ただ、これには製等のための出費が必要なわりに、多くの人には読んでもらえないというわけで、私は最近参加を躊躇しています。ただ、参加している同人たちは真剣で、そうした交流を通じて私も勉強になっております。 たとえば、同人の中にはプロのライターもおられ、その中のひと

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  • スタッフの起承転結 最終回 - 森田宏幸のブログ

    (スタッフの起承転結 その10のつづき) 「ムタゼリー」は、宮崎さんが私の「承」の仕事を手伝ってくれたようなものだったと思う。たとえ私が、芸のシーンなど、自分のオリジナルを組み入れることがあっても、所詮は作風自体に大きな変化を与えたり(「転」)、主張を変えたりするもの(「結」)ではなかった。だから、私の役割はあくまで「承」だった。 そこを踏まえた上で、私はいったい何が言いたいのか? 私もつい探り探り長々と書いてしまったので論点を整理しながら、まとめる方向で話を進める。 始まりは原作とアニメーションの関係の話だった。この二者のあまりに微妙な関係の謎を解く鍵は、原作者や企画者や監督、そしてスタッフが組織されるところの、枠組み全体の理解にあるのではないかという考え方が、私の友人・田坂逸郎君との対話の中で出たのである。このことは、私には大変重要に思えた。 そこで、「起」「結」「転」と順に、その担

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  • スタッフの起承転結その9 - 森田宏幸のブログ

    (その8の続き) 正直言うと、この時私は頭にきてました。柊さんはアニメーションを何も分かっていない、と。漫画家の柊さんがアニメーションを知らないのは当たり前な話なのにです。 スケジュールや予算に余裕のない仕事が多い中でやって来て、このような「物量で盛り上げる手法」を、能のない演出のやることと軽蔑する癖がついていました。また、プロデューサーやスポンサーとの衝突を避けて、そのしわ寄せをみんな現場に押しつけるタイプの監督に辟易した経験がアニメーターをやっている時あったので、無意味に大変なコンテを描いてアニメーターたちに嫌われることの方が、プロデューサーや原作者に嫌われるより怖いという気持ちもありました。それに加えて、スケジュール的に追い込まれていた私には、もはや冷静な判断を失っていたとも言えるかもしれません。それどころか、柊さんはわざと自分たちに負荷をかけて楽しんでいるのではないか、とまで思って

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  • スタッフの起承転結 その8 - 森田宏幸のブログ

    (その7の続き) やはりジブリは厳しい場所でした。日のアニメ会社の多くは下請け体質で、親会社から降りてきた企画は必ず制作しなければいつなげないから、まさか制作中止はあり得ないし、スケジュールが延びることも少ないのです。だから、そのスケジュールを人質に取って、頑固に自分の構想を主張し続ければ、そこそこのところでプロデューサーもあきらめて、私の意向は通るというのが、演出の時代に何度か経験したことでした。 けれどジブリのプロデューサーはじめスタッフは、そこそこのところでは騙されてくれず、よいものになると分かるまで、シナリオをたたき上げます。でありながら、スケジュールは延ばしますといった甘い顔は絶対見せてくれず、「ろくでもないものを作るぐらいなら、作らない方がマシ」というわけでもないのでしょうが、絵コンテが完成するまでは、制作中止の噂が絶えることはありませんでした。 余裕のない私に恥も外聞もあ

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  • スタッフの起承転結その7 - 森田宏幸のブログ

    (その6の続き) 近頃、どこからどう話が伝わるのか知らないけれど、「珍しく宮崎さんに逆らえた人」とか、「ものをハッキリ言える人」「無神経さが強み」とか言われる。これまでは悪い気はしないと思っていたけれど、たとえばまったく関係ない、梅原健二さんのような人にまでそんなことを言われた日には、さすがに気になった。よくよく振り返ってみるに、これはやはり、誤解されている。いや、たしかに私は自分の考えに固執し頑固で、相手の気持ちに無神経に軽口を叩いてしまうから、性格のことをそのように言われるのはしょうがないけれど、いくらなんでも、ただその性格だけで、監督なんていう難しい仕事ができるわけないじゃないかとも言ってみたい。いろいろあったけれど結果的に私は、企画者・宮崎駿と、原作者・柊あおいの意図したところの大半には理解力があった。だから、潰されずに済んだのだと自分では思っている。 前回の続きだけれど、「千と千

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  • スタッフの起承転結 その6 - 森田宏幸のブログ

    (その5の続き) というわけで、宮崎さんが「起」、柊さんが「転」と「結」で、私が「承」を勤めた。と、そういうことである。では「の恩返し」の「承」とは、どのような仕事だったのか? まず私が最初に当たった壁は、主人公ハルに、劇的な欲求がないということだった。 柊さんは、「耳をすませば」の月島雫とは違う新鮮さを「の恩返し」のハルに求めたらしい。雫が小説家になりたいとまじめに自分を追いつめる特別な子だったから、逆にハルは何も考えていない普通の子になったと、私はスタッフから伝え聞いた。 宮崎さんもその点を理解していたらしく、「成長なんかしてたまるかみたいな気持ちでこれを書いているね」と、原案に妙な関心を示していた。「安易な成長をするぐらいならしないほうがマシということだよね」と。 うなずける話だったけれど、主人公にやりたいことや、解決したい課題がないというのは、ストーリーを作る上で厄介なことなの

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  • スタッフの起承転結 その5 - 森田宏幸のブログ

    (スタッフの起承転結その4のつづき) けれど、作ってる時はそうは思っていなかった。自分の手によって、少女漫画を「アニメーション映画」に育ててやろうと思っていた。 たとえば、主人公のハルは長身に見えるけれど、内股で肩をすぼめているポーズが印象的だったので、「無意識に自分を小さく見せようとしてしまう子」「背は高いけど腰は低い」という設定にして、落ち着きのないちょこまかした動きを肉付けした。ただし、これは柊さんのラフ画をもとにしているので、完成された少女漫画では、少しニュアンスが変わったように思える。完成した漫画では、もう少しハルが自信に満ちているように見える点が興味深い。キャラクターデザインの森川聡子さんの描いたアニメーションのハルは、柊さんの下描きの絵にすごく忠実である点は強調しておきたい。 一方のバロンは、優しい笑顔のキャラクターだったけれど、のくせにいつも蝶ネクタイをビシッと締めている

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