Interview 一本の論文で世界は変わる 国内外と連携し、課題に挑む 「一部の研究者が手がけてきた機械学習が注目を浴び、さまざまな領域での応用が期待されている。基礎を担ってきた我々研究者としてはたいへん嬉しい。安全性など課題が見え、プレッシャーも感じるが、ここでなら世界を変える研究がやり遂げられる」 機械学習研究の第一人者、杉山将東京大学大学院教授はこう語る。 杉山氏がセンター長を務める理化学研究所 革新知能統合研究センターでは総勢600人ほどの研究者が国内外の組織と連携し、機械学習以外の方法論も含めて、応用や課題を意識した活動に取り組む。杉山氏に現状と課題、研究者の役割を尋ねた。 杉山 将Masashi Sugiyama 2001年に東京工業大学 情報理工学研究科にて博士(工学)の学位を取得。同年、同大学助手。2003年同大学准教授。2014年東京大学教授。 2016 年より理化学研