このページでは状態制御論におけるフィードバックと、それに必要な状態変数を推定する手法についてあつかいます。 状態変数のフィードバック 状態方程式で表したシステム をブロック線図で表すと、右図のようになります。 古典制御理論では、全体の出力 y を入力に対してフィードバックしました。それに対して、状態制御論におけるフィードバックは、状態変数をフィードバックします。これを状態フィードバックと言います。 具体的には、システムの入力 u に対して、 を入力します。 v は u に代わる、新しい入力です。 これを元のシステムの状態方程式、出力方程式に代入します。 この式を良く見ると、元々 A だったシステム行列が A-BF に置き換えられたシステムになったと見ることができます。 なお、(A,B)が可制御ならば(A-BF,B)も可制御、(C,A)が可観測ならば(C-DF,A-BF)も可観測です。 状態