枝野幸男官房長官は25日の記者会見で、東京電力福島第1原発の事故を受けた緊急時避難準備区域に福島県いわき市が含まれなかった理由として「市から強い要望があった」と22日の記者会見で説明したことに対し、渡辺敬夫市長から抗議を受け、25日午前、電話で直接謝罪したことを明らかにした。文書でも改めておわびする。 枝野氏は、いわき市が区域指定から外れたことについて「市の意向を忖(そん)度(たく)したものだった。避難区域から外れるのが期待されるという意向があったとは認識しているが、(市側との)十分な認識が共有されずに、誤解を招く発言になった」と発言を訂正した。 渡辺氏は23日の記者会見で「事実無根だ」と反発。枝野氏に発言撤回を求める文書を送った。 【関連記事】 枝野長官会見(1)「復興・復旧が私どもの役割」(25日午前11時過ぎ) 原発事故賠償 許されぬ政府の責任逃れ 被曝100ミリシーベル