日経プレミアシリーズ『 働かないニッポン 』では、「ジジイの壁」を含む社会構造によって、日本人が働く意欲をなくしていると指摘しています。そもそも「働く」とは何で、私たちは本当に働けているのでしょうか。頑張っても報われない社会で「有意味感」を取り戻す方法を著者の河合薫さんに聞きます。 前編 「河合薫 なぜ日本の『ジジイの壁』はこれほど強固なのか」 「お金のために働く」人が目立つように 編集部(以下、――) 新刊『働かないニッポン』で紹介しているギャラップの調査によると、日本の従業員エンゲージメントは145カ国中最下位という結果でした。 河合薫さん(以下、河合) 仕事への熱意や職場への愛着が生まれないのは、日本人が「働いている」のではなく「働かされている」と感じてしまっているからではないかと思います。さらに言えば、「働き損」だと感じている人も多いのではないでしょうか。 人はなぜ働くのかというと
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