【フランクフルトAFP=時事】トルコ出身のシェネル・サルグトさん(80)は60年以上、ドイツで暮らしている。ドイツ人女性と結婚し、ドイツ語も流ちょうだ。しかし、ドイツ国籍は持っていない。二重国籍が認められておらず、取得するにはトルコ国籍を放棄しなければならないため、あきらめてきた。≪写真はドイツ・フランクフルトの自宅で、AFPの取材に応じるトルコ移民のセネル・サルグトさん≫ しかし、規制は変わる可能性が出てきた。厳格な国籍法を改正し、トルコ系をはじめとする在住外国人に二重国籍を認めることを盛り込んだ改革案が検討されているのだ。 年金生活者のサルグトさんは、独フランクフルトの自宅でAFPの取材に対し「ドイツ国籍の取得を考えたこともあったが、トルコ国籍を放棄しなければならないのでいつも思いとどまった」と語った。 サルグトさんは教育機関の責任者を長年務めてきた。子どもは2人いる。ドイツ在住トルコ