大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)が身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウェア」の攻撃を受けて、大規模なシステム障害に追い込まれてから31日で1年が経つ。サイバー攻撃を受けた時、病院はどのように対応すべきなのか。実際に初動対応に当たった同センターの担当者に教訓を聞いた。【構成・兼松昭夫】 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター 事務局 経営企画マネージャー 粟倉康之さん 情報企画室サブリーダー 上野山亮さん 大阪急性期・総合医療センターのインシデント概要 ■発生当日の会見で事実を公表、支援呼び掛け -「情報セキュリティインシデント調査委員会」が3月にまとめた報告書によると、病院に配置している給食会社の委託職員が、電子カルテシステムが動かないことを認識していたものの、それからシステムを遮断するまでに約3時間かかったとのことですが、ネットワークを脅かす