重度の強迫性障害を患ったエド・ザイン氏の闘病記。これ、描写が超強烈です。こんなことってあるんですね…。読書メモを残しておきます。 強迫性障害からの再生 ・「時が流れるのは進むこと。進んだ先には死が待っている」。この呪文が24歳のエド・ザインの心を縛っている。今では筋肉の一つ一つも、考えることも話す言葉もすべて見えない糸で縛られていた。この束縛が彼の命綱だ。自分の行動を一つ一つ巻き戻して消すことで、時間が進むのを防いでいる。完ぺきに巻き戻しができると、いつも頭から離れない「時間が進んでしまう」という不安からしばらくは解放される。 ・エドは重症の強迫性障害で、際限なく時を”巻き戻し”つづけている。”巻き戻し”というのは、強迫観念からくる苦しみから一時的に解放されるために、入り組んだ儀式を延々と行うことだ。めちゃくちゃな論理に支配され、非論理的になった彼の脳内は毎日、毎秒ごとに激しい戦いに荒れ狂