【北京=川越一】北朝鮮の金正日総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏=仮名=が4日、訪問していた北朝鮮からの帰路、北京に入り、金正恩第1書記と夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏に面会したことを明らかにした。 藤本氏は幼少期の金第1書記と親しかったとされている。藤本氏によると、金第1書記は藤本氏の本名に「さん」づけで呼びかけ、朝鮮語で「久しぶり」といって抱き合った。くだけた言葉遣いからは、2人の親密な関係がうかがえる。 藤本氏は平壌入りした7月21日に金総書記の墓を参ったという。金第1書記は藤本氏のために20人弱の少人数の宴会を催し、金第1書記夫妻のほか第1書記の妹のヨジョン氏らが出席。藤本氏は土産の本マグロを振る舞ったという。 藤本氏は金第1書記の現在の印象について「本当に人間が大きくなった」と語り、夫人の李氏を「とてもすてきな方、すてきのひと言です」と称賛した。金第1書記は「いつわが国に来ても