さいたま市で近所に住む女性を包丁で刺して殺害しようとしたとして逮捕された61歳の男が、事件の当日に警察署を訪れ、「女性を殺してしまうかもしれない」と話していたにもかかわらず、警察が危険性はないと判断して、親族に引き渡していたことが分かりました。 警察は被害者の家族に謝罪するとともに、対応に問題がなかったか検証することにしています。 今月6日、さいたま市西区で60歳の女性が背中を包丁で刺されて大けがをし、埼玉県警の大宮西警察署は近くの無職、佐藤武広容疑者(61)を殺人未遂の疑いで逮捕しました。 佐藤容疑者は調べに対し「女性から電波攻撃を受けた」などと供述していましたが、事件の4時間前にも大宮西警察署を訪れ、同じ内容の話をしたうえで「女性を殺してしまうかもしれない」などと話していたことが、警察への取材で分かりました。 これに対し、対応に当たった警察官は、態度が比較的落ち着いていたことから危険性