過去に社長がテレビ番組「マネーの虎」に審査員として出演していた不動産開発会社、ZKR(旧社名=全管連、大阪市淀川区)が資金繰りに行き詰まり、東京地裁に民事再生法の適用を申請したことが19日、分かった。負債総額はグループ3社を合わせて少なくとも167億円に上り、平成25年の大阪府内の倒産としては最大。負債の大部分を顧客からの預かり金が占めており、多くの土地オーナーが損失を被る可能性もある。申請は16日付。東京地裁は同日、保全命令を出した。 東京商工リサーチと帝国データバンクによると、平成13年設立のZKRは高齢者などをターゲットに、和歌山・白浜をはじめとした地方部で別荘などの分譲事業を展開。ピーク時の22年8月期に売上高72億円を計上していたが、多額の損失を出す案件もあり、21年8月期決算から債務超過に陥っていた。 関係者によると、同社は開発計画が頓挫した分譲用地で、道路などの管理費名目