[イスタンブール 19日 ロイター] - トルコ軍兵士によるクーデター未遂の危機に瀕したエルドアン大統領だが、敵を打ち破り、すぐさま復権を宣言した。だがこのクーデター未遂によって、混乱する国内の対立はさらに深まりつつある。 7月19日、トルコ軍兵士によるクーデター未遂の危機に瀕したエルドアン大統領だが、敵を打ち破り、すぐさま復権を宣言した。だがこのクーデター未遂によって、混乱する国内の対立はさらに深まりつつある。写真はトルコ首都アンカラで20日、大統領を描いた旗を掲げた政府支持派のデモ参加者(2016年 ロイター/Baz Ratner) 15日夜に発生したクーデター未遂による混乱は、沈静化には程遠い状況だ。この事件はトルコに深い傷を残し、過激派組織「イスラム国」やクルド人反政府勢力との戦いを続けるこの国にとって安定の礎だと見られていた軍に、回復不可能なダメージを負わせてしまった。 「結局こ