【ニューヨーク=山川一基、丸石伸一】経営危機の米自動車首位ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、債権者との債務削減交渉が、当初設定した同日未明の期限内にまとまらず、交渉を打ち切る、と発表した。GMは近く取締役会を開き、対応を検討する。このままでは米政府が資金支援を継続する条件を満たせなくなる見通しで、GMが米連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻(はたん)する可能性が濃厚になった。 GMは無担保のGM社債を保有する債権者に対し、計270億ドル(約2兆5600億円)のうち約9割を棒引きしてもらい、代わりに全株式の10%にあたるGM株を割り当てる交渉を続けてきた。 GMの27日の発表では、数千にのぼる個人を含む債権者との交渉は、成立に必要な債権者の9割の同意にはほど遠い賛同者しか集まらなかった。このため、期間の延長や条件の変更を行うことはせず、交渉を打ち切ることになった。遅くとも今週中に