タグ

2006年7月3日のブックマーク (4件)

  • それでも村上隆を無視出来るか(芸術起業論/村上隆) - は(て)な柄

    椹木野衣が岡太郎「今日の芸術」以来の衝撃と評した一冊を手にする。 これでも俺を無視するのか、と言わんばかりに内情を切々と告白している。時間をかけたせいか実に読みやすく整理された文章になっていた。クリエイターを名乗っている人間のほとんどがこのわかりやすいメッセージに同調し、彼を好きになるのだろうが、いや表面では冷静を装っていても、あの熱情のこもったシンプルな激論に作り手ならば心を洗われるのは当然である。この国の安寧で幼稚な芸術業界に対する憤り、似非アーティストたちの個人主義の履き違えに対する怒り、それらを全て自らの芸術に放出することで世界的な評価を得たという事実に僕たちは反論する権利もない。ただそんな内的な心情を知った今でもあえて僕が彼を無視したいと思う所はただ一つ、日に確固たる芸術フィールドを設けようとする意気込みだ。欧米のような俯瞰型の芸術システムを日に設ける必要が当にあるのだろ

    それでも村上隆を無視出来るか(芸術起業論/村上隆) - は(て)な柄
    yabu_kyu
    yabu_kyu 2006/07/03
  • エンジニアは戦争が好き - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 昔話3題。 厨房の頃、北海道の大学の工学部の人達とサバイバルゲームをする機会があった。 相手はもう強いなんてもんじゃなく、自分達は撃たれまくって穴だらけ。 腕前のほうでも勝負にならなかったけど、なによりも武器の性能が違いすぎ。 「北海道の平和は、僕達が守ってるんだよ」 「自衛隊が頼れないから、ソビエト連邦が来たらみんなで戦うために鍛えているんだ」 冗談に聞こえなかった。 もっと前の話。 「これからはバイオの時代だ」と、どの大学でも生物系の学部を新設する機運が高まっていた頃、 父親の大学でもそんな話が出たらしい。 「学でも、生物系の学科を新設するべきだと思う」と教授会で動議が出たとき、 反対意見が多数だったという。 「生物学なんて、戦争の役に

    yabu_kyu
    yabu_kyu 2006/07/03
  • X氏にまつわるフィクション - シロクマの屑籠

    かつて、X氏という人と出会った事があった。彼は万事に対してネガティブで、自分が何をやってもまずい事にしかならないと信じていた。事実、彼は大学受験の終盤に入って摂障害を煩い、受験に失敗、こうなったのは家族のせいだと家庭内暴力を連日繰り返し、リストカットや自殺未遂も一再ではなかった。高校中退後はずっとニートで、何をやっても自分は駄目で苦しいともがきつつも、様々な消費財は人並みに、否、人並み以上に消費し続けていた。その有様は、傍目にみてもあまり格好良いものではなかったと思う。 初めてX氏に私が出会ったのは、彼が23歳の時だった。最初は笑顔で話し始めた彼だったが、数分後には顔を歪ませて家族の不理解や自分の境遇の惨めさについて滔々と語り始めた。その語りに自傷の快楽が潜んでいる事を私は勿論気づいていたが、黙って聞いていることにした。以後も月に2〜3回程度、彼の話を聞く機会があったが、数十分に渡って「

    X氏にまつわるフィクション - シロクマの屑籠
    yabu_kyu
    yabu_kyu 2006/07/03
  • 吹風日記 - 宝くじの異常、幅3000kmのボウリング、世界で最も有利なギャンブル

    宝くじは極めて不平等な税金です。にもかかわらず、なぜ人々は宝くじを買うのでしょうか。実は、宝くじは世界で最も有利なギャンブルであるとも言えるのです。今日は、宝くじをめぐるあれこれについて考えます。 満腹しきっているときには、私たちは物に対してあまり関心を示さない。欲求は欠乏の関数である。現代の社会が異常な現象に対してこれほどまでに強い関心を示すということは、私たちがなんらかの意味で異常に飢えているということを意味しているのではなかろうか。「現代は異常の時代だ。」といういい方が一般になされているようであるし、確かにそうに違いないのではあるけれども、その反面において、逆に現代の社会は「正常すぎる」ために異常を求めているのかもしれないのである。 木村敏『異常の構造』より 名著『異常の構造』です。非常に示唆に富む文章ですね。私はこの文章を読むと、「宝くじ」のことだなあ、と思います。 大阪商業大学

    吹風日記 - 宝くじの異常、幅3000kmのボウリング、世界で最も有利なギャンブル
    yabu_kyu
    yabu_kyu 2006/07/03