中村憲剛インタビュー@前編 中村憲剛から、大島僚太、そして守田英正へ――。川崎フロンターレが掲げる多彩なパスサッカーを、文字どおり舵取りしているのがボランチである。今でこそトップ下でプレーする中村だが、その先駆者として後進に何を伝え、何を築いてきたのか。 インタビュー前編では、かつてはダブルボランチを組み、そのすべてを教えてきた大島について語ってもらった。その攻撃サッカーを体現する背番号14は、頼もしき成長を見せる背番号10をどう見ているのか。 中村憲剛は大島僚太の成長をどのように感じているのか―― 後輩たちの話を聞く前に、中村選手自身のことを少しだけ聞かせてください。プロになる前の中村選手は今と同様、トップ下の選手でした。川崎フロンターレでは長い間、ボランチを務めいた時期がありましたけど、どのように戦術眼を身につけ、ボランチとしてのプレーを確立していったのでしょうか。 中村憲剛(以下:中