円安を背景に、台湾人による日本の不動産購入の流れが止まらない。購入後の物件をどのように運用するのか?資産価値が下落する不安はないのか?日本の不動産のどこに魅力を感じているのか?不動産業者や購入者に事情を聞いた。 台湾で日本の不動産説明会が好評 ある週末の朝。台湾一の高さを誇る「101ビル」にほど近いオフィスビルで、大阪・東梅田に完成予定の新築タワーマンションに関する説明会が開かれた。 台湾で開催された大阪の新築タワーマンションに関する販売説明会(筆者撮影) 50人ほどの会場の席はほぼ埋まり、「カジノ計画が進み、2025年は万博会場になる期待値の高い都市」と司会の営業マンが周辺環境を紹介。このタワマンがどれだけの資産価値を有するのか説明していた。 台湾の富裕層は財テクとして不動産を所有することに熱心で、ゲームを楽しむように売買を趣味にしている人も多い。 しかし台湾内や言語が通じる中国大陸なら