「私は一生、障害のある弟の世話をしなくてはいけないのですか?」――。帯の率直な言葉は、当事者たちから寄せられた声だ。障害のある兄弟姉妹を持つ「きょうだい」の悩みや疑問に、法律的な視点から答える書籍が発行された。弁護士で著者の藤木和子さん(41)=横浜市=は「大切なのは独りで悩まないこと。気軽に手に取ってもらいたい」と話す。 書籍のタイトルは「きょうだいの進路・結婚・親亡きあと 50の疑問・不安に弁護士できょうだいの私が答えます」(中央法規、税別1800円)。4月10日の「きょうだいの日」を前に出版された。扶養義務や結婚問題など、当事者が悩みがちな項目をQ&A形式でまとめている。 藤木さんは埼玉県上尾市出身で、5歳の時、3歳下の弟に聴覚障害があることがわかった。「その後は、長男の弟に向くはずだった期待が全て自分に向いた」。父は弁護士で、両親には同じ道に進むことを望まれ、「弟の分も頑張って」「
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