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本と評論に関するyajifunのブックマーク (30)

  • 岩木一麻「がん消滅の罠 完全寛解の謎」(ネタバレ注意): 北品川藤クリニック院長のブログ

    こんにちは。 北品川藤クリニックの石原です。 今日は水曜日なので、 診療は午前中で終わり、 午後は別件の仕事で都内を廻る予定です。 それでは今日の話題です。 今日はこちら。 医療系の研究者の前歴のある著者による医療ミステリーで、 第15回の「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。 「余命半年の宣告を受けたがん患者が、生命保険の生前給付金を受け取ると、その直後、病巣がきれいに消え去ってしまうー」 という現象が繰り返し起こるという、 人間消失ならぬ、がん消失という怪事件を推理する、 という話です。 選考委員が「まったく見当のつかない真相」 「史上最高の医療格ミステリー」 などと真顔で公言しているので、 一体この謎がどのように解かれるのだろうと、 どうせ大したことではないのではないか、 と少しは思いながらも、 凡人の性で何となく気になってしまいます。 これはまあ、2つの謎があるのです。 い

    岩木一麻「がん消滅の罠 完全寛解の謎」(ネタバレ注意): 北品川藤クリニック院長のブログ
  • フレッド・ピアス「外来種は本当に悪者か?」書評 - 湿地帯中毒

    フレッド・ピアス「外来種は当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD」草思社. 全体として書は専門的な用語の定義や使い方に誤りが多く、そもそも「社会問題としての外来種問題」に関する基的な部分に誤解があります。したがって導き出される考察や結論も誤りが多いです。唯一良いのはなるべく出典を示していることで、気になった事例を後で調べることができます。著者は丁寧に原典にあたって持論を展開しており、その点は「日のトンデモ学者や適当ライター」のよりはるかに真面目です。 ただ、こののテーマはタイトルから見えてくるように「外来種は悪か?善か?」であり、「外来種は悪ではない、善だ!」と言う持論を普及したくて執筆したのでしょうが、そもそも農業用作物の多くは外来種(イネもジャガイモももう色々)ですし、世間的に問題にしている外来種というのは「侵略的なごく一部の外来種」だけであって、21世紀の現

    フレッド・ピアス「外来種は本当に悪者か?」書評 - 湿地帯中毒
  • 『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』(本) | 竹林軒出張所

    イギリス人アナリスト 日の国宝を守る デービッド・アトキンソン著 講談社+α新書 忠言は耳に逆らえども…… 元ゴールドマン・サックスの金融アナリストで、現在、文化財修復企業、小西美術工藝社の社長を務めるという異色のイギリス人、デービッド・アトキンソンによる日論。 外国人による日論というと、概ね日礼賛記事が多いが、このアトキンソン氏、かなり辛口。たとえば戦後の高度経済成長も、当時の状況(爆発的な人口増があり、同時に戦禍でインフラがなくなっていた)を鑑みれば、決して奇跡ではなく必然だったという分析で、日人でしか起こり得なかったというようなものではないと一刀両断している。ま、聞いてみれば実に的を射た議論で、なるほどと思うが、多くの日人にとってはこういう分析は不快で、「お前と話していると腹が立つ」などといわれることもあるらしい。 そのアトキンソン氏、先ほども言ったように、5年前から日

    『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』(本) | 竹林軒出張所
  • 安田監修『図解ピケティ入門』:日本の格差についての詳しい記述は、各種解説書の中ではダントツ。グラフの解説も親切。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    図解 ピケティ入門 いちばんやさしい『21世紀の資』の読み方 作者: 安田洋?出版社/メーカー: 彩図社発売日: 2015/04/24メディア: 大型この商品を含むブログ (3件) を見る 各種の解説の中で、まず他よりも大きな判型なのが特長。これで何がよいかというと、グラフとかを『21世紀の資』から持ってくるだけでなく、そこに注目点をいろいろ書き込むことで、そのグラフの何を見ればよいかまで親切に説明していること。多くの人は、実はあまりグラフをまともに読めないので、これは嬉しい配慮。 全体の構成は、以前の標準解説と同じく、見開きでポイントを解説、というもの。ただし、ぼくのアンチョコスライドの質問をちょっと改訂しただけでなく、フローとストックの説明といった基的なポイントの説明もあちこち入れて、当に入門書的な配慮がされている。ピケティについても、使われているデータの範囲(地理的、

    安田監修『図解ピケティ入門』:日本の格差についての詳しい記述は、各種解説書の中ではダントツ。グラフの解説も親切。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ハーンスタイン&マレイ『ベルカーブ:アメリカ生活における知能と階級構造』(1994) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life (A Free Press Paperbacks Book) 作者:Herrnstein, Richard J.,Murray, CharlesFree PressAmazon はじめに Bell Curve というのことを聞いたことがある人は、それなりにいるだろう。でもその人々の90パーセント以上は、このが遺伝決定論ごりごりで、黒人は生得的に知能が低いと述べる差別だと思っている。なぜかというと……そう決めつけるがやたらに多いからだ。書は発行された時点で、きわめて執拗なアンチキャンペーンにさらされてきた。変なベストセラーになったから標的にされ、標的にされたからまたベストセラーになり、というありがちなスパイラルのせいもあるんだけれど。 で、そのアンチキ

    ハーンスタイン&マレイ『ベルカーブ:アメリカ生活における知能と階級構造』(1994) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    yajifun
    yajifun 2014/07/02
    “地方分権とコミュニティ重視…これは決してそのほうが効率がいいわけでもないし、人間的な対応が可能になるわけでもない。でも多くの人が価値を感じられる地位を作ることにはなる。”
  • 石川淳傅説 | daily-sumus

    渡辺喜一郎『石川淳傅説』(右文書院、二〇一三年八月三〇日、装幀=臼井新太郎)読了。 「はじめに」に面白い話が披露されている。まだ流行作家となる前の石川淳が世話になった海老名雄二という人物がいる。著者は昭和四十年代末から度々海老名を訪問して石川のことを聞き出し、それを文章にして発表していた。 《その都度石川に送った。どうもその「伝記的研究」がいけなかったようだ。昭和六十一年二月に来た石川からの最後のハガキには「貴下の書くものが不快で氣に入りません」などと来訪などを断る文面であった。前年までの七通の"電文"のようなハガキはすべて好意的であったのに。》 渡辺は石川の逆鱗に触れた。それにしても昭和六十一年というと、石川は八十七歳である。まだ生々しい逆鱗が残っているというのも逆に不思議だし(ただし人が年齢を重ねると寛容になると考えるのは、考える方が間違っているのかもしれない)、それまでも研究者の作っ

    石川淳傅説 | daily-sumus
  • ブロッコリー高くてごめんなさい。

    ブロッコリーとレタスが相変わらず高いなあ。正確には、クリスマスを第一のピークとして12月の終わりから1月頭にかけて少し安かったんやけどまた第二のピークがやってきて高止まっとるなあ。 寒いんやが。なんとて寒い。雨はそれなりに降ってくれとるんやけど、とにかく寒い。そらブロッコリーはふくれんし、レタスは巻かん。ここ2~3年の厳しい冬になる傾向やけど、今年が一番寒いんとちがうん。え、そんなことないって?それは最近流行りのヒートテックなんかの発熱系のシャツのおかげさまを疑ってみてもええかもしらん。わしもあれ着て仕事するやろ。ほんだらちょっと動いただけでぬくんなって、気温の感覚がおかしくなるんやが。今日はぬくいな10℃はあるなと思って気温計みたら6℃とかな。ちょっと気をつけとかなトンネルなんかの温度管理で下手打つことになるかもしらん。 ちょっとブロッコリー産地の今の様子について説明するわな。わしらも大

    ブロッコリー高くてごめんなさい。
  • 渡辺守邦著 『表紙裏の書誌学』 刊行 - fuakiの日記

    ●渡辺守邦氏の研究された、版書誌学の実験とその成果が単行となって刊行された。この成果は、一通りの調査意識からは生まれない。私なども、近世初期の版をかなり調査してきて、表紙の裏側に別のの刷ヤレには何度か出会っているが、何か別ののヤレを補強に使用したナ、位で先に進んでしまっていた。そこに、ジッと目をこらし、その背後に鋭い視線を注いだのが、著者の渡辺氏である。 ●渡辺氏はこの紙背を見抜く視線の先から、これまでも多くの発見をされ、研究成果を得られたが、今回の文部科学省の科学研究補助金による研究「表紙裏反古を国文学研究資料して活用する方法の開発を目指す研究」は、それらを、客観的な研究方法として位置づけようとされたものである。敬服せずにいられない。 ●私は、渡辺氏の研究と、その成果に出会うたびに、天理大学の木村三四吾先生を思い出す。一冊の写や版を目の前にして、その資料をジッと見つめ、小さ

    渡辺守邦著 『表紙裏の書誌学』 刊行 - fuakiの日記
  • 浜野『なんとかはキリストを超えた』:あきれた。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書) 作者:濱野 智史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/12/07メディア: 新書 ごみくず。このの理屈なら、長島茂雄が自分のアレで「巨人軍は永遠に不滅です」と言ったことをもとに、長島茂雄はキリストを超えたという説だって書ける。主張はすべて、かろうじて必要条件はあっても、十分条件皆無なので、信者以外には一言一句たりとも説得力ないよ。アキバ48を押し立てれば尖閣問題も竹島問題も解決だとさ。やれやれ。前著は少しいいと思ったけれど、今後ぼくはこの浜野の書いたものは目に入れないようにすることにした。もラオスに捨ててきます。こっちの古屋に売って純真なバックパッカーたちの精神汚染を引き起こしてはいけない。 追記 そうそう、ぼくが書でもう一つ耐えがたかったのは、もうを捨てちゃったので正確には覚えてないが、序文の最

    浜野『なんとかはキリストを超えた』:あきれた。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 私小説はいかにしてSFとなるか  - 左隣のインターフェース

    「田紳有楽」藤枝静男 田紳有楽・空気頭 (講談社文芸文庫) 作者: 藤枝静男,川西政明出版社/メーカー: 講談社発売日: 1990/06/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 54回この商品を含むブログ (78件) を見る 稀代の私小説作家である藤枝静男の「田紳有楽」は、一部のSFファンからは、日有数のSF短編であるという評価がなされている。スラブ文学者の沼野充義は、『SFマガジン』の600号記念オールタイムベスト日短編部門第三位にこの作品を挙げており、また『しずおかSF 異次元への扉』(しずおかの文化新書、2012)には、岡和田晃が藤枝静男についての論考を寄せている。 一般的に私小説として見られる作品がなぜ、SFとして評価されるのか。「内宇宙」というものが、そこでのキーワードになるのだが、まずはこの小説と藤枝静男の世界がどのようなものであるのかを確認しておこう。 『田紳有楽』

    私小説はいかにしてSFとなるか  - 左隣のインターフェース
    yajifun
    yajifun 2012/11/27
    筒井康隆の「みだれ撃ち涜書ノート」をキッカケにこれを読んだ人間が多いという点は触れてほしかったなぁ。田紳有楽が読み継がれた最大の理由だと思う。
  • 「緋色の研究」(コナン・ドイル:延原謙訳、新潮文庫)―”モルモン教”は<カルト集団>か? - 平成の書見台<Takao Kurataの読書日記>

    2012年のアメリカ大統領選挙の共和党有力候補として、前マサチューセッツ州知事の”ウィラード・ミット・ロムニー”が命視されている中で、彼が敬虔な<モルモン教徒>であることが焦点となっている。この点が、特にティー・パーティーからは、知事時代の州皆保険の導入や同性愛問題や中絶問題に対する過去の言動と並んで攻撃を受ける材料になっている。昨年10月7日にワシントンDCで行われた福音派の集会で、第一バブテスト教会の牧師がモルモン教をカルトと決めつけて物議を醸し出している。(下記の記事参照) 福音派では未だにモルモン教をキリスト教とは認めていないのだ。果してモルモン教はカルトなのだろうか。 福音派牧師のモルモン教はカルト集団発言記事 モルモン教で思い出したのは、コナン・ドイルの「緋色の研究」である。これを読んだのは遥か昔、多分高校生の頃であったと思う。内容は全くと言っていいほど忘れてしまっているが、

    「緋色の研究」(コナン・ドイル:延原謙訳、新潮文庫)―”モルモン教”は<カルト集団>か? - 平成の書見台<Takao Kurataの読書日記>
    yajifun
    yajifun 2012/03/27
    ブリガム・ヤング
  • 『帰れ、いのちの杜に』吉原賢二編著

  • 「偉大なる、しゅららぼん」と万城目学の世界: 北品川藤クリニック院長のブログ

  • 『北斎漫画を読む 江戸の庶民が熱狂した笑い』(本) | 竹林軒出張所

    ●リンク 竹林軒ネット 野田明宏ネット ギャラリーグロス ………………………… 竹林軒連絡先 ◇◇◇◇ の評価の目安 (あくまで独断) ★★★★ 超特薦 ★★★☆ 特薦 ★★★  推薦 ★★☆  並の線 ★★   いけません 映画などもこれに 準じます。 ◇お知らせ◇ このブログに表示される広告はエキサイトブログが掲示しているものであり、当方は内容についてまったく関知・関与していません。 中には詐欺まがいの広告も存在するようです。決してクリックなさらないようお願い申し上げます。

    『北斎漫画を読む 江戸の庶民が熱狂した笑い』(本) | 竹林軒出張所
  • 囲碁小町嫁入り七番勝負: 雲外の峰

    犬飼六岐   講談社   2011.1 痛快な囲碁小説といえよう。 なにしろ、碁の専門用語に間違いがない。用語ばかりでなく、その言葉の使い方も、そして碁の説明も正しい。これは当たり前のようだが、特筆したいところ。 最後に謝辞がある。 …矢代久美子先生に懇切な御教示、多大な示唆を賜りました。… と、プロ棋士の目を通している。しかし、あちこちにある専門用語や関連用語などの使い方を見れば、著者自身が相当に碁に詳しいことを示している。おそらく、矢代五段に見ていただいたのは、用語ではなく、碁の流れや手合いの描写などであろう。 ほれぼれするようないい手つきだ。これだけでプロ並みの強さを感じさせる。あごが細いのが江戸人らしくないが、座っているのに背の高さを感じさせるバランスのよさがある。 ときは幕末。御城碁も中止になり、江戸にコレラが流行って因坊家跡目の秀策が亡くなる、そんな時代の話である。 日

  • 今週の本棚:藤森照信・評 『江戸絵画の不都合な真実』=狩野博幸・著 - 毎日jp(毎日新聞)

    yajifun
    yajifun 2011/02/08
    何を書くかということを絵師が決めていたわけではない
  • 安藤健二『パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)』 - 紙屋研究所

    パチンコ屋の前を通り過ぎると確かにやたらアニメとのタイアップが目に入り、気になっていた。だけど一番気になり出したのは、やっぱりテレビCMでこのタイアップが激増したことだ。 参考:ヲチモノ- アニメのパチンコ・スロットがどれだけあるのか集めてみた http://watchmonoblog.blog71.fc2.com/blog-entry-479.html ただし、それはアニメに限らない。「加山雄三」であったり「ウルトラセブン」であったり。 この現象に注目した最初はやはり「冬のソナタ」とのタイアップだった。*1パチンコという、サラ金と似たようなダークイメージのものに、こんなメジャーな作品がよくタイアップを許したものだという驚愕を覚えたし、「はあー、すると中高年のオバサンたちがずいぶんパチンコにハマっているわけね」という、そこから「読み取れる」情報があったからだ。 いま、「冬のソナタ」というパ

    安藤健二『パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)』 - 紙屋研究所
    yajifun
    yajifun 2011/01/15
    原作付きだと因縁つけにくいとかじゃないかな。昔、エロい演出のオリジナルキャラの台が、女性蔑視だかのクレームで引き上げさせられた事があった。
  • 244、245 備忘録 「浮世絵から時代を読む」: さくらの読書スイッチ

  • 241~243 備忘録 「浮世絵から風俗を読む」: さくらの読書スイッチ

  • 黒岩さんの訃 - 黌門客

    もう先月のことになるが、新宿古書展で、木下杢太郎訳『支那傳説集』(座右寶刊行會,1940)を買った。これは改訂版というべきもので、その約二十年前に元版が精華書院からでている。「世界少年文學名作集」というシリーズの一冊として(第十八巻)である。 いずれも函附完であるらしいが、私の持っているのはどちらも裸。愛書家というわけでもないので、廉価で入手しさえすればそういうことはあまり気にしないのだが、挿絵*1が豊富で、たたずまいが美しいのは精華書院版。こちらは目で見てたのしめる。しかもクロス装だから、そのものもしっかりしている。 一方の座右寶版は、表紙に梅原龍三郎の絵が描かれてあり美しいのだが、残念なことに紙装なので、背も弱い。 とはいえ、文を読むとなれば、これは断然、座右寶版のほうがいい。元版はとにかく誤植が多いのだ。序文からして、『子不語』を『子不言』とし、レオン・ウィーガー(木下の表

    黒岩さんの訃 - 黌門客
    yajifun
    yajifun 2010/11/19
    中国説話文学