江戸時代にも夢占いが行われていたようで、このような版本も出版されました。本書の最大の特徴は、絵を中心に夢の吉凶が書かれていることです。ユーモアあふれる挿絵をお楽しみ下さい。 なお、ここに取り上げた夢占いには、差別的な表現や絶望的な占い結果が一部ありますが、資料翻刻の性質上そのまま掲載しています。 目次はこちら。 表紙 題箋は後補のようで、肉筆で「絵解善悪夢はんじ」と記されています。 見返し 見返しには次の様に記されています。 安政四丁巳歳新刻 松川半山画図 夢合長寿鑑絵抄(ゆめあわせちょやうじゆかがみえせう) 浪華書肆 積玉圃 序文 【読み下し】 夢合長寿鑑絵抄序(ゆめあわせちやうじゅかがみえしょうじょ) 周礼(しうれい)にいわく、六夢(りくむ)とて夢に六つあり。一に正夢(せいむ)、二に〓夢(がくむ)、三に思夢(しむ)、四に寤夢(ごむ)、五に喜夢(きむ)、六に懼夢(くむ)という、是は皆その