能由来の作品です。 ほぼ、能の「隅田川」と同じ内容です。 明治以降に、能や狂言の舞台を歌舞伎に取り入れて作られた「松羽目もの(まつばめもの)」と呼ばれる作品群のひとつです。 「梅若伝説」に基づいた有名なものがたりが原型です。 京の「吉田少将(よしだの しょうしょう)」の幼い息子「梅若丸(うめわかまる)」が、さらわれて東国に連れ去られ、 隅田川のほとりで死にます。12歳。 探して旅をする母親の「班女の前(はんにょのまえ)」は、隅田川のほとりで渡し守に息子の死を知らされ、嘆きにしずみます。 亡くなった歌衛門さんの名舞台がいまだに瞼にチラつく名作です。 ストーリーがあってないようなものなので、役者さんの芸の力だけで見せるような舞台です。 ある意味とてもきびしい舞台だと思います。 おそらくセリフが殆ど聞き取れず、意味もわかりにくいと思います。 とくに前半はセリフが重要な聞きどころですから、少し詳し
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