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2010年6月16日のブックマーク (1件)

  • 大衆文藝評判記: 雲外の峰

    三田村鳶魚   汎文社   昭和8年11月(1933) 覆刻版     沖積舎   平成10年(1998) 三田村鳶魚(みたむら えんぎょ)は明治3年(1870)に八王子千人同心の家系に生まれ、昭和27年(1952)に亡くなった。江戸文化・風俗の研究家である。 杉浦日向子さんの大先輩のような方だが、決定的に違う点は、杉浦さんは研究したもの。三田村鳶魚は実際に見聞きしていたこと。 明治三年生まれ。子供のころは、江戸時代の人々の世界であった。実際見聞きしている人たちは、江戸時代を生きてきた人たち。このを書いたのは昭和の初めである。明治維新から六十数年しかたっていない。まだ江戸時代生まれの人も多く生存していたであろう。 そのため、言うまでもなく、このくらいは誰でも知っているということが多い。 このの対象となった小説はそんなころの小説である。 いまは第二次大戦から六十数年しかたっていない。戦前