東日本大震災アーカイブ 【魚の放射性物質】県、水揚げ全量検査へ 解体せず 短時間で 機器設置や人員確保課題 魚種を拡大しながら続けられている試験操業。県は消費者の信頼回復のために放射性物質の全量検査に取り組む=2月26日、相馬市・松川浦漁港 県は、県内の港に水揚げされる魚介類の全魚種を対象に、放射性物質の全量検査を実施する方針を固めた。解体せずに短時間で検査可能な非破壊式検査機器を導入し、効率的に取り組む。開発中の機器が実用化され次第スタートする。本県沖の漁は2年近く自粛したままで、再開後に消費者の信頼を回復するには全量検査が必要と判断した。ただ、機器の設置や人手の確保など課題が山積している上に、消費者の不安解消につながるかは不透明だ。 ■安全を担保 魚介類の検査態勢拡充に向けた考え方は、4日に行われた2月定例県議会の追加代表質問で県が示した。 県によると、検査は水揚げ直後に実施する。コメ