東日本大震災がもたらした甚大な被害は今も多くの人を苦しめている。4年半が経過しても、その傷は癒えるどころか、地域・分野によってはさらに悪化してる場合も散見される。ややもすると開いてしまいがちな傷を癒やすため、現在進行形で闘う人たち。その姿を見ることで3.11の事故の何たるかが見えてくるかもしれない。我が“チームぶら防”は東京電力福島第一原子力発電所に本格潜入。前半は汚染処理の実情と今後の展望に注目する。 9月上旬、“チームぶら防”は福島県の東京電力福島第一原子力発電所に立ち入ることを許可された。 電力業界、特に東京電力関係者は福島第一原発を1F(イチエフ)と略称してきた。事故前は業界用語でしかなかったイチエフは、今や多くの方が知る言葉となっている。 “イチエフ”が一般名詞化するということは、日本国民全体があの過酷な事故を我が事として受け止めていることの現れだと言っていいだろう。 2011年