厚生労働省クラスター対策班でデータ分析に従事し、「8割おじさん」と呼ばれた数理モデルの第一人者が、新型コロナ対策の舞台裏で繰り広げられた政治との格闘、サイエンス・コミュニケーションの葛藤と苦悩、科学者たちの連帯と絆まで、熱い本音を語った奮闘の記録。そんな新刊本『新型コロナからいのちを守れ!─―理論疫学者西浦博の挑戦』(中央公論新社)が12月10日に刊行された。 出版を記念して、Go To トラベルやイートが導入された10月半ばに行われた対談記事(西浦博教授と、同書の共著書・川端裕人氏による対談)の「前半部」をお届けする。 先に掲載した同対談の「後半部」(https://chuokoron.jp/science/115452.html)もご参照ください。 京大で「司令官」養成 「解禁」イメージの罠 「夜の繁華街」をめぐる真実 ワクチンの普及は春以降 一人ひとりの行動が伝播を左右する 「ファク