昨今、集中豪雨や干ばつ、異常高温などの異常気象や巨大台風などの極端現象の発生が急激に増え、その背景にある地球温暖化への社会の関心が一層高まっています。最近の地球温暖化の停滞(ハイエイタス)現象とあいまって、特に地球温暖化と海洋の関係が注目されるようになりました。海洋は地球温暖化に伴う熱を吸収する一方で、エルニーニョ現象のように、吸収された熱を一時的に大気に吐き出す機能も備えています。こうした役割を担う海洋の分布は一様ではなく、それが地球温暖化傾向の地域特性にも反映しています。 このたび、地球温暖化モデル予測の世界の第一人者である米国プリンストン大学の眞鍋淑郎博士が来日される機会をとらえ、博士が現在最も力を注いでおられる地球温暖化と海洋の関係について講演を頂く特別講演会「地球温暖化と海洋」、及び、海洋と気候変動の研究において世界の指導的立場にある海洋研究開発機構の山形俊男博士も交えた対談「真