原発事故後、福島県沖で続けられてきた「試験操業」がことし春に終了し、漁の回数は増えてきましたが、先月までの半年間の福島県内の主な漁港の水揚げ量は、去年の同じ時期に比べて5%の増加にとどまったことがわかりました。 福島県沖では、原発事故後、漁の日数などを制限しながら出荷先の評価を調べる「試験操業」が続けられていましたが、ことし3月で終了し、4月から制限を緩和したため、漁業者は漁の回数を段階的に増やしてきました。 福島県漁連によりますと、先月までの福島県内の主な漁港の水揚げ量は2450トンと、去年の同じ時期に比べて126トン、率にして5パーセントの増加にとどまりました。 福島県漁連は数年かけて本格操業への移行を目指していますが、半年間の水揚げ量は予想を下回ったとしていて、理由について主力のシラス漁が不漁となったことや、新型コロナウイルスの影響で飲食店の休業や時短営業が続いたため、販路が縮小した