『機動警察パトレイバー』は20世紀末の東京を舞台に、警視庁・特車二課第2小隊の活躍を描くロボットアニメの名作だ。OVA版を皮切りに、押井守監督の代表作も言える二本の劇場版、そしてサンライズ制作のテレビ版、さらに週刊少年サンデー連載の長編コミック版など、メディアミックスプロジェクトの先駆けとして様々な媒体で展開し、多くのファンを生み出してきた。 それから四半世紀を経た2013年、新たに実写版プロジェクトとして『THE NEXT GENERATION パトレイバー』が発表され、昨年から全7章にわたる中編シリーズを続々リリース。特車二課の伝統を受け継ぐ、似て非なる三代目の隊員たちの物語というヒネリを加えることで、アニメやマンガの実写化の壁を飛び越える快作が誕生した。 その完結編となる劇場版が5月1日より全国公開中の『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』だ。押井守監督の