先日出版されたシニフィアン共同代表・朝倉の新著『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』について紹介します。今回は多くの日本企業やビジネスパーソンが陥ってしまいがちなPL脳について取り上げます。そもそも何故、人や企業はPL脳に陥ってしまうのか。その理由について、シニフィアンの3名が考えます。 本稿は、Voicyの放送を加筆修正したものです。 (編集:箕輪編集室 山田航平、原汐里、篠原舞)PL脳に陥るきっかけ朝倉祐介(シニフィアン共同代表。以下、朝倉): 今回上梓した『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』という本ですが、中身は5つの章に分かれています。その中で、なぜ多くの日本企業がPL脳に陥ってしまうのかについて、最後の1章分を割き、具体的な原因として6つを、我々の見立てとして挙げています。 1つ目は高度経済成長期の成功体験が染みついてしまっているということ。2つ
INTERVIEW 【西條晋一】サイバーエージェント、WiLで培ったベンチャー投資哲学 Vol.2 2018.04.07 新たにXTech、XTech Venturesを立ち上げる西條晋一さんに、過去の経営、投資経験、並びに新会社の構想を伺うインタビューの第2回(全3回)。前回の記事はこちらです。 (ライター:石村研二)小さく産んで大きく育てる子会社立ち上げ小林賢治(シニフィアン共同代表):サイバーエージェントFX(現YJFX!)について教えていただきたいのですが、非常に順調に事業が伸びていたなかで、どうして売ると決めたんですか? 西條晋一氏(以下、西條):あの会社を立ち上げた当時は、まだ業界が立ち上がるタイミングで規制もなくて、多くの機能をアウトソースで運営することができました。当初は社員がたったの3人で参入したんですね。だからあまりお金もかけずに1年余りで黒字化することができました。そ
(ライター:石村研二)経営者は受験戦争の勝者?村上誠典(シニフィアン共同代表。以下、村上):前回、スタートアップの経営者は調達額の規模感を気にするという話がありましたが、これは大企業経営者にも共通する話だと思いますよ。例えばROE。これまではそれほど興味なかったのが、JPX400が導入されるとROEは幾らだとか、JPX400のスコアを相当気にし出したっていうのは、これは老若男女問わず受験戦争を勝ち抜いた日本人経営者のあるあるやね。経営者は孤独だからなんだと思うけど、何らか経営者としてのスコアが気になるのは良くわかります。 朝倉祐介(シニフィアン共同代表。以下、朝倉):やっぱり単一的な評価軸で定量的に横比較されるようになると気になりますよね。 村上:ベンチャーだと上場や資金調達がそれ。IPOした時の時価総額とか、その後に株価どれくらい上がったとか、メディアにどれくらい扱われたかとか。やっぱり
INTERVIEW 【GameWith】社長が一番のゲーマー。GameWithの事業方針を決める今泉社長の徹底したユーザー目線 Vol.2 2017.09.05 (ライター:福田滉平)記事の量産から質追求への方針転換。ユーザー目線が見つけたPVの再成長村上誠典(シニフィアン共同代表。以下、村上):スタートアップを経営する中で、最初に決めた方針をどこまで続けるか、どのタイミングで変えるかというのは、重要な意思決定だと思います。当初、1日の記事作成数とPVをKPIにしていた時に、1000万PVの段階で岐路に立ったそうですね。ただ、1000万PVという数字を「成功している」と捉えることもできたと思うんです。そうした中で、どうしてGameWithを変えるという決断をしたのでしょうか? 今泉卓也氏(GameWith代表取締役社長。以下、今泉):当時はQ&A方式の記事をたくさん書いていました。「何記事
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く