東京電力福島第一原子力発電所の事故で東京に住む人がこの1年間に水や食品の摂取によって受けた放射線量は、一般の人が浴びても差し支えないとされる値の20分の1程度とする試算を東京大学の研究グループがまとめました。 東京大学の村上道夫特任講師らの研究グループは、福島第一原発の事故のあと、東京に住む人が水や食品の摂取によって受けた放射線量を国や自治体が行った検査データなどを基に試算しました。 その結果、暫定基準値を超える食品の出荷制限が始まった去年3月21日から1年間に受けた放射線量は、乳児で0.048ミリシーベルト、幼児で0.042ミリシーベルト、大人で0.018ミリシーベルトと推定されるということです。 放射性ヨウ素の影響を受けやすい乳児でも、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる値の20分の1程度にとどまっていました。 試算では、乳児の場合、一生のうちにがんになる人は10万人当たりで