1999年、日本サッカー界は初の快挙に沸いた。国際サッカー連盟(FIFA)が主催する大会で初めて決勝に進出したのだ。 ナイジェリアで開催されたFIFAワールドユースで、日本は初戦のカメルーン戦に負けたものの、アメリカ、イングランドを下して決勝トーナメントに進出した。ベスト16ではポルトガルをPK戦の末退け、準々決勝ではメキシコを撃破。準決勝のウルグアイにも競り勝ち、ついに決勝へと駒を進めた。 この大会からは多くのスター選手が育っていった。スペインはシャビやイケル・カシージャス、ウルグアイはディエゴ・フォルラン、ブラジルはロナウジーニョ、アイルランドにロビー・キーン、イングランドにピーター・クラウチやアシュリー・コールなどを擁していたのだ。 その中で日本が決勝にまで進出したことは、この世代の日本代表に明るい未来が待っていることを予感させるものだった。残念ながら決勝ではスペインに完敗を喫したも