誰でも肩寄せ合えるたまり場、10月末でのれん ここ数年、仲間内の合言葉は「いつまでもあると思うな親とこばやし」だったが、ついにその日が来た。大阪・西九条の立ち飲み「こばやし」が10月31日、のれんをおろした。私は父を10月に亡くしたので、親とこばやしをいっぺんに失う羽目になった。こばやしへの感謝を込めて、思い出を書き留めておきたい。 オカンのシズエさんが常々言っていたことだが、この店が優しいのはいちげんさんと女性で、常連になればなるほど、扱いはぞんざいになる。15年前、立ち飲み屋巡りの連載の取材で訪ねたのが最初で、それからちょくちょく寄るようになり、気付けば最下層の常連になっていた。
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