ドイツで開催された「ニュルンベルク トイフェア」を訪れたイタリア屈指のオタク文化ジャーナリスト、フランチェスコ・フォンディ。世界の最先端の玩具から、日本の玩具業界に足りないもの、そして日本の「ガラパゴス症候群」に気づかされたという。現場からのリポートをお届けする。 サンタクロースに寄せられる子どもたちからのプレゼントのリクエストランキングを知りたいなら、ぴったりの場所がある。「ニュルンベルク トイフェア」だ。 毎年、1月下旬から2月にかけて開催されるこの大規模な国際玩具見本市は、60の国から2,700もの出展があり、100万以上の製品や7万を超えるノヴェルティが一堂に会する。今年のテーマは、「おもちゃ3.0」。特に「iToys」に絞られていた。iToyとは、いわゆる伝統的なおもちゃに、ヴァーチャルな仕組みを加えたもの(スマホがコントローラーになるラジコンや、タブレットでプレイできるボードゲ