中央インド洋海嶺の海底深く、黒ずんだ柱から熱湯が吹き出る「かいれいフィールド」と呼ばれるエリアに、ウロコフネタマガイ(スケーリーフット)という超絶クリーチャーが生息している。 この過酷な環境に生きる彼らは、非常に珍しい外骨格を発達させた。外殻は鉄の層で覆われており、そこから伸びる柔らかい足は硫化鉄でできた硬い鱗によって守られているのだ。地球上で唯一、骨格の構成成分として硫化鉄を利用する生物だ。 QUELLE2013 YK13-02 くるくる白スケーリーフット 前にも紹介したウロコフネタマガイだが、数年前に日本の海洋研究開発機構が新たなる動画を公開していたようだ。 彼等は1999年、中央インド洋の深度2km以上の深海に広がる熱水噴出域で発見された。噴出域の水は硫化物と金属の濃度が高く、ウロコフネタマガイはこれを鱗に取り込んでいる。 全身は、別名”愚者の黄金”と呼ばれる黄鉄鉱やグレイジャイトを