仏検察当局が26日、独ジャーマンウィングス機の墜落事故について、副操縦士が意図的に墜落させたとみられると発表した。機長を操縦室(コックピット)から閉め出し、機体を急降下させた模様だ。2001年の米同時多発テロ以降に操縦室に外から入れないように強化された安全対策が、悪用されたおそれがある。事故機でいったい何が起こったのか。 仏航空事故調査局(BEA)は25日、ブラックボックスから得た音声記録について、「音や声が聞こえる」と説明。ただ、「操縦士か、乗務員かはまだ分からない」として、詳細な中身は明かさなかった。音声記録の初期的な分析には数日を要し、詳細な解析にはさらに数週間から数カ月かかるとした。 BEAは現時点で分かる事故の状況について、「機体はかなりの高速で、垂直に近い状態で地面に衝突したようだ」と説明。機体の残骸が粉々になって飛び散っているためだ。実際、捜索の担当者らは朝日新聞の取材に、「