棚卸資産は税務調査で最も目を付けられやすい科目の一つです。 理由は、棚卸資産は多額になる場合が多く税金計算へのインパクトが大きいこと、社内だけで容易に計上額を調整できること、調整額は翌期に戻し入れられるため利益調整に利用されることが多いためです。 経理担当者の方とお話ししていると、棚卸資産を「決算日に倉庫にある在庫」と理解している方がいらっしゃいます。 もし、みなさまもそのように理解されている場合は、要注意ですので、この記事をしっかり読み込んでいただくことをオススメします。 今回は、税務調査で嫌な思いをしないために経理担当者が知っておきたい、「税務調査で狙われやすいポイントと対策」についてお伝えします 棚卸資産とはなにか ―倉庫にある在庫だけが棚卸資産ではない!― 在庫は漏れやすいので注意! 棚卸資産とはいわゆる「在庫」のことです。 商品(他社から仕入れたもの)、製品(自社で作成し完成した