2022.12.10 18:00 知られざるプレコード映画の世界(2)ニーチェにかぶれたヒロインが悪賢く人生を取り戻す『紅唇罪あり』 前回の記事ではヘイズ・コードの概要について説明しました。今回からは何回かを使って、ヘイズ・コードが厳しく運用されるようになる直前、1930年代初め頃のプレコード映画の中から面白そうな映画を紹介していきたいと思います。 今回とりあげるのは、ヘイズ・コードが強化されるきっかけのひとつになったという悪名高い1933年の映画『紅唇罪あり』(Baby Face)です。アルフレッド・E・グリーン監督作で、バーバラ・スタンウィックがタイトルロールである「ベイビーフェイス」(童顔)ことリリー・パワーズを演じています。 いったいどんな話なのか…? 『紅唇罪あり』は、禁酒法時代のペンシルヴェニア州エリーで始まります。ヒロインであるリリーは父親ニック(ロバート・バラット)が経営す
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