【ジュネーブ時事】スイスのビジネススクール、国際経営開発協会(IMD)が22日発表した2014年の国際競争力調査によると、日本の総合順位は21位と、13年の24位から三つランクアップした。「アベノミクス」による円安効果が効き、2年連続で順位を上げた。 トップは米国が維持。経済の力強い回復力、雇用改善、優れた技術やインフラが高く評価された。2位以下はスイス、シンガポール、香港が続いた。景気が持ち直した欧州でベスト10入りした国は13年の4カ国から5カ国に増えた。 新興国では、中国が事業環境に対する懸念などを反映し、二つランクを下げて23位。労働市場の非効率さが目立つインド(44位)やブラジル(54位)も順位を下げた。対照的にロシア(38位)は四つ順位を上げた。