シェルターとして部屋が提供されているルーズベルト・ホテルの周りに座り込む移民ら=米ニューヨークで2023年7月31日、AP 米ニューヨーク(NY)市に中南米やアフリカなどからの移民が殺到し、受け入れ態勢が限界に近づいている。昨春以降、メキシコと国境を接する南部テキサス州などが不法越境者をバスで送り込んできたNY市だが、想定以上の人々が押し寄せている。既に12万人以上が到着し、アダムズ市長は「街が壊れる」と危機感を募らせている。 仕事と安全求め、密林を抜け米国に 中心部マンハッタンのルーズベルト・ホテル。今年5月から、移民らが一時滞在できるシェルターとして部屋を提供している。訪れると、周辺に多くの人々が詰めかけていた。 「安全と仕事を求めて米国に来た」。南米エクアドル出身のエチェベリアさん(38)はそう話す。母国は麻薬の密輸拠点で、犯罪組織の暗躍で治安が悪化。内政も安定せず、新型コロナウイル