米ワイオミング州の川を渡るミュールジカ。新型コロナウイルスに感染する可能性のある動物種が増えているが、ミュールジカはその1つだ。(PHOTOGRAPH BY JOE RIIS , NAT GEO IMAGE COLLECTION) 新型コロナウイルスはヒトの間だけで流行していると考えられがちだ。だが実際には、このウイルスは飼育下の動物や野生動物にも感染することがある。しかも、感染した動物の種類や数は増えている。 米農務省は、これまでに100匹以上のイエネコやイエイヌのほか、飼育されているトラ、ライオン、ゴリラ、ユキヒョウ、カワウソ、ブチハイエナから新型コロナウイルスが検出されたと報告している。米国の動物園では、ビントロング(クマネコ)、ハナグマ、ピューマ、フェレット、スナドリネコ、オオヤマネコ、マンドリル、リスザルについて、それぞれ1件の陽性が記録されている。(参考記事:「ゴリラが新型コロ