スマートフォンユーザーであれば、無料でアプリが利用できる代わりに、広告が表示される仕組みを理解しているだろう。多くのユーザーは、広告を邪魔に感じても、無料だから割に合っていると考えている。しかし、実際にユーザーが支払う対価はこれだけではない。貴重なバッテリー寿命を何時間分も消耗しているのだ。 広告付きアプリはCPU使用率やデータ通信量を大幅に増やし、通常のアプリに比べ、消費電力が33%も多いことが、南カリフォルニア大学とロチェスター工科大学による研究で明らかになった。このことは、データ通信量に制限があるプランのユーザーの月額料金を高くし、アプリ開発者らにとっては、自社のアプリの評価を下げることにつながる。 研究チームらは「これまで、無料アプリには全くお金が掛からないというのが基本概念だった。しかし、ユーザーは無料アプリは完全に無料ではないことを理解した上でアプリを選んで欲しい」と述べている