ナイジェリア・ラゴスのイコイ市内(2015年5月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/PIUS UTOMI EKPEI〔AFPBB News〕 「デッド・キャット・バウンス(死んだネコの跳ね返り)」という表現は、死んでしまったネコでさえとても高いところから落とせば跳ね返るという事実から生まれたものだ。 では、原油まみれの死んだネコを50階建てのビルの屋上から落としたらどうなるか、想像してみてほしい。そうすれば、ナイジェリア経済がこのところどんな様子なのかがざっくりと理解できるだろう。 2016年の経済成長率が1.6%のマイナスに終わったナイジェリアは今年、2.5%のプラス成長を遂げると見込まれている。だが、この国では人口も年2.5%のペースで増えている。だから、人口1人当たりで見れば、まるで進歩がないことになる。 景気が今年「回復」する理由は2つある。 1つは、昨年の景気があまりに悪く、さら