次に、ストレージの性能について解説します。 性能指標 IA(インテル・アーキテクチャ)の世界では、CPUのロード・アベレージによって性能を管理することが一般的でした。これは、I/Oも含めてサーバーのCPUに依存する処理が多く、1つの指標で全体を把握しても大きな間違いはない、という前提に立っています。 しかし、現在は、いろいろな処理がオフロード(サーバーのCPUから処理負荷を切り離すこと)するようになっているため、サーバー単体の負荷だけではシステム全体の負荷を把握することが出来なくなっています。 汎用機(メインフレーム)も含めたエンタープライズ・ストレージの性能管理指標には、以下のようなものがあります。 応答時間(レスポンス・タイム) スループット(トランザクション量、データ転送量) 仮想化環境において重要な指標は、レスポンス・タイムとトランザクション・スループットです。複数の仮想サーバーか