お金を借りるときは、目を皿にして契約書を読め 夏野剛氏(以下、夏野):さて、もう1個の側面として、そういう未踏人材とかに、もっとお金が出るようになるといいのではという。例えば今、日本は1,670兆円の個人企業主さんがいる国ですので、国が1,100兆円の借金をしていても、まだ全然、国としては崩壊しないでしょ。 1,670兆円の個人企業主さんからみると、100億単位で失敗するのは、「あってもいいんじゃね?」ぐらいの話だと思うんですが、これリスクマネーっていうのが徹底的に回らないじゃないですか。 多分、南場さんも資金集めというのはすごくいろいろと苦労しながらやってきたと思うんですけど、この辺を供給する仕組みというのは? 南場智子氏(以下、南場):お金は余っているんですけれども、ベンチャーキャピタルのお金も実はすごく潤沢なんですが、ひも付きっていうか、例えば2年以内に上場しなければ社長がその株を買