酸素飽和度とは「パルスオキシメーター」という指にはさむ機械を使って、体の血液の酸素飽和度を測定することができます。空気中から酸素を体の中に取り込めているかどうかを見るわけです。 血液の中には、酸素を運搬してくれる「赤血球」という運び屋がいるのですが、赤血球の中にある「ヘモグロビン」というタンパクが酸素と結合することが重要です(図1)。ヘモグロビンの何%が酸素とくっついているかを見るのが「酸素飽和度」です。指に挟む機械でなぜ簡単にこれが分かるのかというと、爪という窓を通して毛細血管の色の変化などをみているのです。すごい技術ですね。 図1. ヘモグロビンの役割(イラスト:看護roo!、いらすとや、フレームぽけっと) さて、酸素飽和度の正常値はどのくらいでしょうか? 日本呼吸器学会(1)によれば、96~99%が正常値とされています。100%になることはあまりなくて、過呼吸になって呼吸数がはやい人
日本の福祉サービスは本人による告知・申請が必要な場合が多く、制度に親しみが薄い当事者に届かないことがある フランスでは、時間軸で見ても空間軸で見ても子育て支援が何重にも用意されており、専門職に見守られ子どもが育つ 子どもの権利を尊重し、子どもだけでなく親も支える仕組みが、国や社会を豊かにする 取材:日本財団ジャーナル編集部 いま日本では、「予期せぬ妊娠」による10代女性からの相談が増えている。2021年1月にも栃木県小山市で、女子高生が商業施設のトイレで男児を出産後殺害するといった悲しい事件が起きた。 連載「10代の性と妊娠」では、妊娠相談窓口を行う支援団体や関係者への取材を通して、予期せぬ妊娠の背景にある問題、それを解決するためのヒントを探る。 今回は、フランスで長年児童福祉の取材に携わるライターの安發明子(あわ・あきこ)さん(別ウィンドウで開く)に取材。先進国の中でも高い出生率を誇るフ
現在のワクチン 現在世界で承認している国が多いものは以下の8種類ほど。 日本はファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3種を承認済み、J&Jが承認申請。 【mRNA】 ファイザー(米)(ビオンテック:独) モデルナ(米) 【ウイルスベクター】 アストラゼネカ(英)(オックスフォード大:英) ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(米) ガマレヤ研究所(露) セラム・インスティチュート・オブ・インディア(SII)(印) 【不活化】 シノバック(中) シノファーム(中) 概要 20年1月:感染が世界に拡大 1~2月:各国で開発開始 3~4月:臨床試験開始 5月~:量産体制構築 6~8月:各国政府が製薬会社と供給契約を結び、確保競争 11月:ファイザー、モデルナ、アストラゼネカが臨床試験完了 12月:米英EUなど接種開始 中国とロシアは欧米と動きを異にしている。 米国等へワクチン情報を狙ってサイ
コロナ禍への現状での最大の対抗策、ワクチン接種に関する誤解の広がりが大きな問題になっています。 コロナウイルスやワクチンに関する誤解は、通常の人間関係での口コミなど様々な経路で伝わるでしょうが、ネットが主な経路というケースも少なくないでしょう。 どのような人々がワクチン接種をしたがらないか独立行政法人経済産業研究所が2021年4月に調査したデータがあります。 [PDF]どういう人々が新型コロナウイルスのワクチンを接種したがらないか:インターネット調査における検証 この調査によると「インターネットの検索エンジン」を新型コロナウイルスの情報源として最も重視している人はテレビの次に多く、そして比較的接種を忌避する傾向が強いことが明らかになっています。 実際に、様々なデータで、非常に多くのコロナ関連の検索が行われていることがわかります。 これはGoogle トレンドでの[コロナ][コロナウイルス]
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。 一般名(英名): feverfew, bachelor’s buttons, featherfew 学術名: Tanacetum parthenium, Chrysanthemum parthenium, Matricaria parthenium フィーバーフュー(ナツシロギク、Feverfew)は、西アジアやバルカン半島が原産ですが、現在では世界中で生育しています。 フィーバーフューは、発熱、頭痛、関節炎などに効果があるとされ、局所的(皮膚に塗る)には歯痛、防腐剤、殺虫剤などとしてプロモーション(宣伝・販売促進)されています。フィーバーフューは、"中世のアスピリン "や "18世紀のアスピリン "と呼ばれています。
知事からのメッセージを紹介します。 令和2年12月28日のメッセージ 新型コロナウイルス感染症対策(その47) ‐データの示す急所‐ コロナの感染は止まらず、日本全体では、連日史上最多の感染者数を更新しています。そうしますと医療も逼迫してきて、いくつかの県では医療崩壊かという懸念も高まっています。和歌山県では、県庁を中心とする保健医療部隊が獅子奮迅の働きで感染者が出ても早期に囲い込んでしまって、感染爆発させないようにしていますので、感染者も割合少なく、全員病院に入ってもらっていますが、病床の逼迫はありません。自分の部下が大部分ですから、言いにくいのですが、保健医療行政の健康局、各地の保健所、和歌山市の保健所、感染者を受け入れてくれている病院、早期発見に協力してくれている全てのクリニック、病院さらには、正面部隊が忙しくなったとき協力してくれている各機関の保健師、看護師、各行政機関の応援部隊、
新型コロナの流行に伴い、コロナ以外の疾患も影響を受けています。 「コロナがコロナ以外の疾患に与える影響」では、コロナによる心筋梗塞、院外心停止、がん、死産、などへの影響をご紹介しました。 今回は日本国内の、コロナ以外の感染症への影響について紹介します。 感染症の感染経路について感染症の感染経路(日本医師会 COVID-19有識者会議 「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して」より)感染症の感染経路は主に3つで「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」に大別されます。 コロナは「接触感染」と「飛沫感染」が主要な感染経路ですので、コロナの流行以降、手洗いやマスク着用などの感染対策を行なってきました。 これにより、他の接触感染で広がる感染症や飛沫感染で広がる感染症にも効果が期待されます。 これらの感染症について、今年のこれまでの流行と昨年の流行とを比較してみましょう。 飛沫感染で広がる感
当たり前のように手術に利用されている全身麻酔だが、その原理は謎に包まれていた新たな研究は、超解像度光学顕微鏡を使い脳神経の細胞膜内の変化を観察結果、細胞膜内の脂質ラフトの無秩序化がニューロンの発火を止めてしまうことを確認した 全身麻酔は大きな手術で使われる重要な医療技術です。 全身麻酔なしで手術を受けるというのは、考えられない話です。 しかし、この「全身麻酔がなぜ人の意識を奪うのか」という詳しい原理については、医学はこれまで説明することができませんでした。 麻酔の原理がよくわかっていないという話は、ちょくちょく耳にしている人もいるかもしれません。 けれど、こうした医学ミステリーの古株も、とうとう最新技術を用いた研究を前に陥落したようです。 新しい研究によると、細胞膜内にある本来なら秩序だった脂質クラスターが、クロロホルムにさらされると短時間で無秩序になるということが原因とのこと。 最新の超
非常事態宣言が出され、外出自粛がますます厳しく求められています。こうした状況だと必要な外出とはいえ「いつもの薬」をもらうための通院も、できれば避けたいと考える人もいるのではないでしょうか。そんな場合は、電話などでかかりつけのクリニックなどを受診し、自宅で薬を受け取る仕組みを活用すると良いかもしれません。 電話等での受診、自宅での薬受け取りができる対象は「定期的に受診している人」外出自粛が始まってからも通院を続けていた人のなかには「電話で受診して、家で薬を受け取れるなんて知らなかった」という人もいるかもしれません。 この臨時的な措置は、今年2月28日に新型コロナウイルス感染拡大を防止する目的で厚生労働省から発出された事務連絡に基づきます。対象となるのは慢性疾患などで定期的に通院している人です。なお、来週からは初診の人でも、電話やインターネットを使って自宅で診察を受けられる「オンライン診療」の
日本小児歯科学会のサイトに掲載された「食後の歯みがきについて」を読みました。 www.jspd.or.jp 最近になって、食後すぐに歯をみがくと、あたかも歯が溶けてしまうというような報道が新聞やテレビで伝えられたため、現場がやや混乱しているようです。 という問題について 結論としては、通常の食事の時は早めに歯みがきをして歯垢とその中の細菌を取り除いて脱灰を防ぐことの方が重要です。 という日本小児歯科学会の提言が書かれています。 実際、この説を聞いたことがあるという方は多いんじゃないでしょうか。私も「食後30分は歯を磨かないほうがいいらしいよ」と友人から教えられて、えっ食べたらすぐに歯磨きという教育は間違いだったの?と思った記憶があります。 提言では「あたかも歯が溶けてしまうというような報道が新聞やテレビで伝えられたため」とぼかしてありますが、この説はどんな経緯で広まったんでしょうか?ちょっ
物理的刺激(火傷や凍傷など)、や化学的な刺激(化学薬品接触など)や、ウイルスなどの微生物の感染に対して起こす生体の防御反応の一つ。発赤、熱感、腫脹、疼痛を炎症の4兆候といいます。急性炎症と慢性炎症に区別されることもあります。 " >炎症 または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を 炎症性 腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)といい、狭義にはクローン病と潰瘍性大腸炎に分類されます。 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の 炎症性疾患 です。特徴的な症状としては、血便を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。この病気は病変の拡がりや経過などにより下記のように分類されます。 1)病変の拡がりによる分類:全大腸炎型、左側大腸炎型、
高額療養費制度を利用するなら「限度額適用認定証」が便利病気や怪我などで医療費の負担が大きくなった時のために、健康保険には「高額療養費制度」が用意されています。 しかし、高額療養費制度による医療費の払い戻しは、ほとんどの場合は申請作業が必要なため、自分が制度の対象であることも知らずにそのまま放置されている例も少なくありません。 急な入院などで、これから高額な医療費がかかることが分かっている場合には、まず「限度額適用認定証」を取得しましょう。 「限度額適用認定証」を病院の窓口に提示すれば、請求される医療費が、高額療養費制度の自己負担限度額までとなります。 支払う医療費を減らすことができますし、あとから払い戻しを申請する手間もかかりません。 すでに入院してしまっている場合でも、その月のうちに「限度額適用認定証」を取得して、病院の窓口に提示できれば、その月の医療費から自己負担限度額の範囲にできます
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