過酷勤務とパワハラでうつ病になったデンソー社員、トヨタを訴える 「死んでからでは取り返しがつかない」 林克明(2007-06-30 14:00) 愛知県刈谷市のデンソー本社前に立つ北沢俊之さん(仮名)。「裁判という行動を起こしたことで病気も回復し、本来の自分の人生をとりもどせた」と語っている(撮影:林克明) 「使い物にならない人は、うちにはいらないよ」 出向先のトヨタ自動車の上司に、仲間のいる前で公然となじられ、月100時間超の残業を強いられたデンソー(トヨタグループ)社員・北沢俊之さん(41歳=仮名)は、肉体的・精神的に追い詰められてうつ病を発症したが、会社側はなんの配慮もしなかった。駐車場から会社のオフィスまで歩くこともできなくなった北沢さんは休職。過労死や過労自殺する社員もいるなかで、「死んでからでは取り返しがつかない」と考えた。 過酷な業務が原因で休業したが、その休業損害や